Day 365:セカンドレイプについて(そして1年間ありがとう)

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時差ボケ全開でバタバタと打ち合わせをし、夜、Pizza Sliceの新店舗のオープニングに行った。移動の最中に、ここ数日、少しずつ聞いていたポッドキャストを聞き終えた。「ピンヒールははかない」でも取材したコロンビア大学のレイプ被害者エマ・サルコウィッツが、レイプ問題の最中に「お前は嘘つきだ」とメールしてきたベンジャミンという男性と対話をするという企画を、「Conversation with people who hate me」というポッドキャストでやっていたのである。

ちょうど、自民党の杉田水脈という議員が、伊藤詩織さんのことを非難したことについて読んで怒りに打ち震えていたさなかである。レイプはただでさえ立件が難しい。不起訴処分になったからといってレイプがなかったことにはならない。犯人が首相に近い人で、今回のような不透明な経緯で不起訴処分になったならなおさらである。杉田議員や、それに乗っかって伊藤さんを非難している人たちがやっていることはセカンドレイプというやつである。

エマは、メディアで読んだ経緯だけで彼女のことを嘘つきだと決めつけ、わざわざメールで「You are a liar」と言ってきた人と対話をした。きっと怖いことだったに違いない。エマの勇気に涙が出た。意見の違う人ともわかりあいたい、わかりあう努力をしたいと思うけれど、わかりあえない、と思って諦めてしまうことのほうが多い。エマに大切なことを教えられた気がした。

というわけで、この日記が365日めになりました。始めた当初は朝起きるたびに「今日も締め切りか」とため息をついていたが、いつしか書くことがとても楽しくなった。そしてこれを続け、日々の人との会話を別の形で共有するために、SAKUMAG.COMを立ち上げることにした。これからはそちらのほうでよろしくお願いします。これまでの日記は、本になる関係で、7月いっぱいで非公開になりますのでご容赦ください。これまで読んでくださった方々ありがとう。読んでくださる方たちがいたから、1年間がんばれました。

美貌楼:セカンドレイプとは何か、そして何ができるか(Splinter)

Yumiko Sakuma