Day 361:ベルリンは住みたい街か

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ベルリン3日目。知らない街を知りたいときはチャリに乗ってみるに限る。レンタルしたチャリでうろうろしながら街を観察する。ときどき石畳が登場するにしても、坂はほとんどないし、車も自転車に優しくて走りやすい。道に変なものが落ちていたりしないからニューヨークでチャリに乗っているときと気持ちが違う。チャリに乗りやすいか、というのは、都市を評価する上でひとつの軸である。なぜなら自転車に対する都市の態度は、その他のいろんなことを集約しているから。

10年ほど前くらいから、ニューヨークからベルリンに引っ越す友達が増えた。行こう行こうと思いながらなかなかこれなかったのは自分の旅のスタイルが目的ありきの実質主義であることもあるし、先進国より僻地が好きだということもあった。単に縁がなかったこともある。ついに縁ができて居心地の良さは想像以上だった。アメリカのフラットさに慣れきっている自分が、ヨーロッパの他の都市で「住める」と思ったのは初めてである。野菜はおいしいし、どこに行ってもベジタリアン/ヴィーガンの選択肢がある。環境意識も政治意識も高くて、健全な議論ができる。資源を無駄にすることが悪とされ、それを防ぐためのインフラが整っている。アートへのアクセスは質的にも量的にもかなり良い(お金はかかる)。英語は通じるし、健全な議論ができる。ベルリンがこの時代までボヘミアン性を保ってこれたのは、経済の中心ではないことや、好景気を経験していないことが功を奏している。そういう意味ではブルックリンと似ているところがある。高級化(ジェントリフィケーション)の波にさらされているところも。双方、いつまでそれが続くかは疑問だけれど。またこよう。

備忘録:ベルリンはかつて自認したようなアーティストのユートピアであり続けているか(Dazed)

Yumiko Sakuma