Day 353:「チルアウト」という言葉

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運動不足が気になっていたので、前夜10時間寝たのをいいことに今日の移動はチャリで。なんだか体がすっきりした。夜はElsewhereというハコで行われたGang Gang Dance のライブに行った。

メンバーの一人が「Chill Out」のTシャツを着ているのを見て、一緒にいたエディターのすぎえっちが「日本では着れないなあ」とひとこと。は、確かにね。言葉やフレーズというものが、別の場所に届き、現地の文化と融合してなにか違うものになる、という現象のいい例であるね。

そもそも、chillという言葉は冷たいという意で、そこからクールダウン、リラックスするという意のchill outという言葉が生まれた。日本では、The KLFのChill Outに代表される音楽ジャンルとしてのほうが浸透しているかもしれない。90年代にはADHDの治療薬がchill pillと呼ばれるようになり、そこから「Take a chill pill(落ち着いて)」というスラングが流行したりもしたし、最近では「Netflix and chill?」というフレーズが一般用語化したりした。リラックスする、という意で使われることも多いけれど、「落ち着く」という意もあるので、口論のときなどに「chill out」と言ったりもする。

「Chill Out」とロゴの入ったTシャツが売れるのは、今アメリカで起きていることが激しすぎて、毎日、国のいろんなところで繰り広げられる大喧嘩に、みんなchill outして!!!と叫びたくなる今日この頃だから、そしてこんな世の中だからチルアウトの必要性が高まっている。少なくとも自分は、あのロゴを見るたびに、チル、まじで、と思う。しかし、チルアウトのOG、The Orbのインタビューを読んでいたら、今はチルしている場合でないのかも、という気持ちになってきたのである。

備忘録:The Orb、政治とダンス・ミュージックを混ぜること、マリファナ合法化、アンビエント・ミュージックの普遍性(Magnetic Magazine)

 

Yumiko Sakuma