Day 332:ひとり対孤独

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ついに仕事場を手に入れた。「仕事場を探す!」と何度誓っただろうか。少し探してはげんなりして面倒になる、というのを何度も繰り返し、ここ半年ほどはほぼ何もしていない状態だったのだが、ついに友達のアーティスト男子から「ルームメートが出るんだけど、入らない?」と誘いがあった。家から徒歩3分。かつて、アーティストたちが住んでいて、よくパーティしていた場所。住居指定でないビルに人が住むことに対する取り締まりが始まって、みんな追い出され、そのあとはアーティストのスタジオとして使われている。久しぶりに足を踏み入れ、すぐに決めた。とても自分に合っていると思う。果報は寝て待て、である。

引っ越しにはまったく適さない猛暑のなか、少しの家具を運び込んだ。15年前フリーになってから初めて、自宅から文机がなくなった。あがる。夕陽が沈むのを横目に、これから始まる連載の原稿を書いて、気分良く、パーティにでかけた。

もうすぐ始まる連載の初回、タイトルを「Alone」にした。先日の日記を書いてから「アメリカ人は孤独」ということについて考えている。一番孤独なのはジェネレーションZと書いたけれど、全体を見ても、成人の46%が孤独(lonliness)を感じているという。46%といったら半分近い。そして孤独は体に悪い。Lonliness とHealthで検索をかけてみると、アイルランド、オーストラリア、カナダと、ほとんどすべての英語圏の国で、孤独という「症状」による健康リスクが議論されていることがわかる。が、シングル人口は増えている。となると「ひとり」(alone)とどう向き合うかが議論されるようになってきた。

AloneとLonelinessについて考えているうちに、最近、別れを経験したレナ・ダーハムのエッセイを読むにいたった。「Even if some people like to be alone, nobody likes to be lonely.」(ひとりで時間を過ごすのが好きな人はいても、孤独を好む人はいない)」。もうずいぶん長いことやっていないけれど、長い関係が終わったときのあの感じを肌に感じて、ちょっとゾクっとした。「ふたり」のユニットが終わったとき、人は「ひとり」という状況設定にアジャストする。そして、また次の「ふたり」ユニットができるまでは「ひとり」をやる。が、多くの人がAlone=Lonely の罠にはまってしまう。その罠にはまらない方法は、Aloneな自分に向き合うしかないのだ。やっぱり修行だ。。。

備忘録:孤独とひとり、違いは何?(Huff Post)

告知:「はじまりの小さな場所」第7回。「消費」のためではない「大量生産」の家具づくり(Wired)

Yumiko Sakuma