Day 330:インスタ時代のペテン師

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用事があってマンハッタンに出かける途中、読んだ記事が衝撃だった。トラスト・ファンド・キッド(相続した財産が投資基金の受取人)のふりをして、セレブや文化人とつるむことに成功し、アート・スペースを開こうと画策するが、途中で詐欺がばれてつかまり、今、服役しているロシア人女性のプロフィールである。

パープル・マガジンでインターンをしていたことを踏み台に、エリートたちの交流サークルに食い込み、お金を無限に使えるプリンセスとして振る舞ったーーというストーリー・ラインが、彼女が定宿にしていたホテル11 Howardのコンシェルジェ女性の口を通じて語られるのだが、知った名前がぽんぽん出てくる。ホテルやレストランで無銭飲食・宿泊を繰り返し、アート・コレクターやエディターをだまし、アート・スペース不動産王をだましかけた。彼女は今ライカーズ島の住民だけれど、彼女のインスタグラムはまだ健在である。彼女の写真を一通り見ながら、人をだましてこれだけの人生を実現するスキルに感嘆した。SNSに人生の一部を投影するというプロセスからスターが登場するという時代を生きている。そもそも本物とはなんなのか、その答えすら曖昧だとしたら、どうやって偽物を見分ければいいのだろうか。

こういうストーリーは、いつの時代にもある。そういえSNSのいいねやフォロワーを購入し、才能あるミュージシャンのふりをして、バンドを始めようとしたやつがいたな、とか、手術着を着て医者のふりをしてお金持ちの女性を騙したやつがいたなとかいろいろ思い出した。このストーリーで相当PVを稼いだであろうニューヨーク・マガジンも、追いかけ記事で、最近の特筆すべきペテン師を特集していたが、その中にジル・スタインが入っていて苦笑いしたよ。笑い事じゃないって。

備忘録:知っておくべきペテン師6人(New York)

Yumiko Sakuma