Day 300:休日に涙する

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仕事の顔合わせに出かけて、東京からきていたあいざわめんこと相澤陽介くんと昼間から酔っぱらい、夜はSigne Pierceというアーティストのオープニングに出かけ、昼間の便で日本に戻るはずがちょっとしたアクシデントで帰れなくなった伊藤総研と再び合流した。Singne Pierceというアーティストは、写真や映像、自撮りとGIFを作品に取り込んだパイオニアの一人で、タイムズ・スクエアのオフィスを使って1ヶ月にわたるレジデンシーをするということで、その皮切りだった。

2014年に発表された「American Reflexxx」というビデオ作品がある。Signe Pierceが映像作家のAlli Coatesとともに、サウスキャロライナのマートル・ビーチで映像作品を撮ろうとしたら、群衆にひどい扱いを受けたうえに暴行された。編集した作品として発表したのは、それが起きた2年後だった。ショッキングで生々しく、人間というものが下手すれば暴徒化する恐ろしい一面を捉えている。

それはさておき。今日、インスタを開いたら女性たちからのフォローが一気に増えていて、なんじゃなんじゃと思ったのだが、すぐにその理由がわかった。前夜、酔っているときに、作家のLiLyちゃんとLINEで会話をしていて、そのスクショを彼女がアップしていたのであった。リリちゃんの子供たちは、ゴールデン・ウィークを別れた元パートナーとして過ごしていて、その状況に自分を責めて涙を流しているところに、私がたまたまのんきにLINEした。そして仕事にも、子育てにも、恋愛にも全力で向き合っているリリちゃんに、いつも癒やされているよ、という気持ちを伝えたのだった。そしてリリちゃんのポストについたたくさんのコメントを読んではっとなった。ゴールデン・ウィークに涙している人たちがこれだけいるのだと。

ホリデーは世の中がウキウキする分、その影で悲しい思い人たちがいるーー万国共通の事実である。アメリカでは感謝祭からクリスマスにかけて「ホリデーに泣いている人たちへ」的コンテンツをちらほら見る。泣いている人たちは思うよりいるのだ。一人で過ごしている人、亡くなった家族や友人を思い出し悲しい気持ちになる人、幸せでない家族関係やパートナーシップの渦中にいる人、一緒にいたい人と一緒にいられない人・・・・

ホリデーに泣いている人たちへ」的コンテンツのひとつにこんな文章があった。

Life can be terribly lonely: Marriage can be lonely, parenting can be lonely, work can be lonely. Living without those things can be lonely. I want to write in a way that reminds people they're not alone in any of it.

みんな、寂しい思いや悲しい思いを抱えて生きてるんだなあ。でも一人じゃないんだ。ちなみに私は、ここ何ヶ月も涙を出していないことに最近気がついて、ちょいとマズいのでは?と思っていたのだが、朝方、リリとの会話を彼女のポストで読み直したら泣けてきたよ。そしてその涙は癒やしの涙であった。悪い涙ばっかりじゃないね。

ちなみにしばらく前にりりちゃんとした対談はこちら。

備忘録:ホリデーに惨め?一人じゃない(Chicago Tribune)

Yumiko Sakuma