Day 291:男女格差のハッシュタグ

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あと少しでニューヨークを離れる決意をしたキャロラインの「大きくて小さな家族」(去年産まれたウーラ、犬2匹)と散歩がてらアイスクリームを食べ、大好きな先輩カップルとご飯をご一緒し、最後は自然に人が集まった女友達の家でハングアウトして、朝にかかる時間に帰宅した。こういう時間に帰宅することはすっかり少なくなったから、その静けさと美しさにハッとした。

今日も何度となく、#metooの話題が出た。話題が出た、というより、#metoo自体がセクハラ関係の問題にまつわるハッシュタグよりも、より大きい存在になっていて、新しい時代の価値基準の軸のひとつになってきたから、何を話していても、かなりの確率でその話が入ってくるわけですね。

日本の例のセクハラ問題に対する世の中の反応を見てて、「うーむずいぶん遅れているね」という話題にもなったりする。そして今まで声を上げてもいいのだと知らなかった女性たちからの声がついに活発に上がるようになっているのを見て、これからは少しずつでも前進するような期待を持ったりしている。

日本を見て「遅れている」と思うときというのは、無意識のうちにアメリカの状況と比べてしまうからなのだろうけれど、アメリカがすべてにおいて進んでいるかというと、もちろんそうでもなくて、毎日、ニュースを観察していると、業界などによってずいぶんいろいろ違うことがわかってくる。最近、ニューヨーク・タイムズのものすごくクオリティの高いポッドキャスト「Daily」のエピソードで、インスタグラムにアップした写真が理由で解雇されたチアリーダーが、解雇を不当として申し立てをしたついでに、チアリーダーたちの労働環境について告発したストーリーが取り扱われていたのだが、本当にびっくりした。給料は最低賃金からスタート、安い給料をやりくりして、ネイルやメイクは自分で賄うことが義務付けられ、マーチのノルマをこなせなければ、フィールドに出られない。NFLのプレイヤーとは話しをしても、同じ場所にいてもいけない。ソーシャルでフォローされたらこちらからブロックしないといけないなどのバカバカしいルールがある。一方、選手たちには何のルールも課されていない、などなど。解雇された理由になった写真も見たけれど、セクシーだけど、彼女たちが普段着ているユニフォームとくらべて格段セクシーかといえばそうでもない。

こういうストーリーはいわゆる#metooではない。ひとつの職場における男女間の待遇・賃金格差、つまり男たちが作ったバカバカしく不条理なシステムの欠陥を露呈するストーリーである。そしてこうしたことを是正するための新しいハッシュタグが登場した。#leveltheplayingfield、フィールドを平らにしよう、つまり格差をなくし、労働条件をフェアにしようということである。このムーブメントも、これから発展していきそうである。

備忘録:衝撃的な研究結果、高給取りほど格差が大きい(ABC)

Yumiko Sakuma