Day 286:シングルの母親たち

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激しい雨の音で目が覚めた。窓から見える小川が滝のようになっている。午後に入って雨がおさまるのを待って山を降りた。仕事でLAにいる、シングルマザーの友達の息子の面倒を、午後の何時間かだけ見ることになっていたから。

子供を学校に迎えにいく、初めての経験である。どきどきしながら門のところで立っていると、友達のラーキンの姿が見えた。「ピンヒールははかない」を読んでくれた人なら知っているかもしれないけれど、プロデューサーにレイプされたことを告白したシンガーソングライターである。ラーキンの息子も同じ学校に通っていたのでした。学校でピックアップし、午後のお稽古に一緒に行き、最後は柔道のクラスで別れた。何時間かやっただけでも、本当にお母さんってすごいと思う。本当に自分にはできないと強く思う。

夕方、友人に紹介された、アメリカ人のライターの女性から電話がかかってきた。一人暮らしを選択しているシングル女性にインタビューして記事にするのだという。女の一人暮らしに対する偏見を感じることはある? うーん、たまにはあるかなあ。たとえば誰に? 初めて会った人に、パートナーも、ルームメートもいないって言うと、ちょっと驚かれたりとか。でもまあ、偏見っていうほどのもんでもないーーーそうやって説明しながら、私の周りには、パートナーがいたほうがいいよとか、女の一人暮らしは危ないとか、もっともらしいことを言う人がいなくてつくづく良かったと思ったのである。ちなみに電話をくれたライターの彼女は、敬虔なカトリック家庭で育ったから、都会で暮らしシングルでいる自分を家族に理解してもらうのが大変なの、と言っていた。

そう思うと、シングルマザーとか、きっといろんな偏見や親切なふりをした助言を浴びて生きているのだろうなあ。今度そのあたりをゆっくり誰かに聞いてみようっと。そういえば最近「Single mother by choice」という言葉がある。一人で育児をする、という選択をして生きている女性たちのことである。最近、そんな選択をして出産をしたキャロラインが、あまりの大変さに凹んでいた。彼女を元気づけようとオンラインで見つけたエッセイ、結婚している母たちを傷つけそうなタイトルではあるけれど、要は、親が二人揃っているほうが幸せだというのはいつでも本当ではないし、そう思って無理に不幸な結婚にとどまる必要はない、ということなのだろう。

備忘録:シングル母のほうが既婚ママより幸せな理由は多数あるという研究結果(Your Tango)

 

Yumiko Sakuma