Day 247:国際女性デーと女性運動内の対立

&プレミアムという雑誌で、ニューヨークの連載をもう5年近くやらせていただいている。とても楽しいし、こういう仕事を長くやらせていただけるのはフリーによってはありがたいことで、しかも街の移り変わりを観察することのできる貴重な仕事である。しかし、毎月、締切はあっという間にやってくるので、常に「次は何をやろう」と考えている。今月は、みんながなかなかいかない小さなミュージアムで一本やろうと決めた。

その取材のなかで、Museum of the City of New Yorkというミュージアムに行った。日本の人が訪れたという話をほとんど聞いたことがないけれど、この街の歴史をテーマにしたミュージアムである。国際女性デーだなと思っていたら、「Beyond Suffrage(参政権以降)」というタイトルの女性権利運動をテーマにした展示をやっていた。100年以上前(1917年)に、女性の投票券を求めて運動した女性たちのことを知った。嫌がらせや脅しに屈せずに、闘った女性たちのこと。今、女性たちが投票できるのは、こういう人たちが闘ったからなのだ。投票できるということを真剣に受け止めないといけない。そして展示の隅には、有権者登録を選挙当日にできるように法を改正すべきかの意見を問う投票箱がおいてあった。こういうミュージアムのあり方もあるのか。

ところで、今の#metoo以降のムーブメントを見たとき、運動家たちの間にもちょっとした小競り合いみたいなものを見るときがあって、いちいち悲しくなるわけだけれど、参政権運動のときも、ふたつの団体の間で意見の対立があったらしい。けれどそれは運動を強くした、という見方もある。足並みが揃った運動よりも、多様な血が入り混じった運動のほうが強くなる、という考え方が。そうか。納得である。

備忘録:女性運動は内部の対立に直面している。けれど必ずしも悪いことではない(TIME)

IMG_1987.JPG
Yumiko Sakuma