Day 263:大人のBS(ブルシット)

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東京の週末、朝から友達夫妻がデザインするF/CEの初ランウェイに行き、Nikeのスペースでやっていた合同展でニューヨークのアーティスト山口歴くんの作品を見て、Pilgrimでやっていたイベントに顔を出して、夜は男の先輩方とぶらぶらした。そのなかで、日本のファッション評論のレベルの低さが話題になった。ヤフーに転載される東京コレクションの提灯記事や広告対策と思われるバカバカしい記事に、一般ユーザーの人たちが入れるツッコミが鋭く、それがおもしろい、と先輩が教えてくれた。久々に爆笑したけれど、いや、おもしろがってる場合ではない、と気がつく。ファッション離れが進むわけだ。

夜帰宅してから、アメリカ各地で行われていた銃規制を求めるデモ「March for our lives」の様子を見た。今のタイミングで帰国することはかなり前に決まっていたので、参加できないのがとても残念である。何度も書いているけれど、フロリダ州の高校で銃乱射事件が起きて17人が犠牲になって以来、銃規制の運動を牽引しているのはジェネレーションZの若い学生たちで、こんな年端もいかない子供たちがこんな運動をしないといけない世の中にがっかりしながら、彼らのバイタリティに、ありがとう、頼りにしてるよ、という気持ちにもなる。そして彼らが繰り返すフレーズのひとつに「We call BS」というものがある。BSはブルシット。直訳すれば牛のクソだけれど、ナンセンス、つまり嘘や欺瞞のことを言う。この場合は、全米ライフル協会から献金をもらっている政治家たちが手をこまねいていることを言っているのだ。大人の事情の汚さを、子供たちが指摘している。どんどんやってくれ、という気持ちだ。

ヤフーに流れるファッション記事にツッコミを入れるのも同じことなのだ。若い人たちにはどんどん大人の事情のブルシットを追求してほしいものです。ちなみに「call bullshit」でニュース検索すると、いろんなbullshitが指摘されているのがわかっておもしろい。時代の空気感を読んでbullshitを指摘するほうにまわろうとしている既存のメディアもけっこうあるな。日本でもそういうメディア、出てこないかな。

備忘録:「僕らの命のための行進」のためのプリントできるポスター(Teen Vogue)

 

Yumiko Sakuma