Day 259 :太宰府、福岡、そしてUberのニュース

もう15年以上一緒に仕事をしている伊藤総研氏が結婚するというので太宰府にやってきた。親族だけの会のはずが、ニューヨーク在住だからか親族特別枠で参加させていただいた。神職の方の装束や調度品がとても素敵でうっとり。式のあとは、福岡の工藝風向さんで、以前、沖縄で訪ねたことのある木漆工とけしさんが、豊永盛人さんとコラボレーションをしたという作品を見に行ったり、デザイナーの藤戸剛くんのチームとご飯を食べたり。福岡はいつきても楽しい。

ところで朝起きたときに、「Uber、自動運転で死者」というニュースが飛び込んできた。ここしばらくイノベーションの世界では「車はもうすぐ自動運転になる」という前提で話が進んでいたし、先日のSXSWでも自動運転は大きな話題のひとつだったのだけれど、「そんなに急に進めて大丈夫かいね」と思っていたので、あーあ、という気持ちである。

Uberの自動運転問題の裏には、実はいつか映画の題材になるのではないかというぐらいのドラマが起きていた。Uberの自動運転プロジェクトを率いていたのはアンソニー・レヴァンドウスキという天才エンジニアで、2007年から2016年にはグーグルで働いていたが、その間にOttoという会社を創立し、それがUberに買収された。グーグルの自動運転部門Waymoが、レヴァンドスキがグーグルの機密を盗み、それをOtto/Uberに使ったという理由でUberを訴え、泥沼になりかけたところで、レヴァンドスキは解雇されて、裁判所からOttoで働くことを禁じられた。レヴァンドスキは人工知能を信仰対象とする宗教団体「Way of the Future」を立ち上げ、グーグルとUberは和解した。なんじゃそりゃ。

自動運転の未来には、一度、ここでブレーキがかかりそうな雰囲気である。この手のイノベーションは急速に進めてはいけないのだろう。人が運転しない車が道路を走る未来がいつかは現実になるとしても。

備忘録:Uberの自動運転部門元責任者、安全を第二に(The Verge)

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Yumiko Sakuma