Day 219:インフルエンサーの影響力

ボッテガ・ヴェネタの新店舗のオープニングに取材に行った。マディソン・アベニューの64丁目である。帰りに用事があったので、マディソン・アベニューを南下して、旧店舗のそばを通った。マディソン・アベニューの60丁目の下あたりは、しばらくこない間にずいぶん雰囲気が変わってしまった。かつてはあったはずの高級感がすっかり失われている。ニューヨークの街は生きているのだと実感する。

ディナーの席で、インフルエンサーのことが話題になった。インスタのフォロワーが多数いる人は無料だけれど、それ以外の人からは入場料をとるファッション・イベントが登場したらしい。必然的な流れとはいえ、バカバカしくて笑ってしまう。そういえばNYのファッション業界男子が「インフルエンサーはインフルエンスしない」みたいなタイトルの記事をFBにポストしていたなあ、と思い出して読んでみた。

ファッション業界において、インスタのフォロワー数がモノをいう時代である。ショップやブランドをやっていてフォロワーが1万人いないと、相手にされないという愚痴を耳にする。一方で、リサーチをしていて、フォロワーといいねの数のバランスがおかしいときがある。お金を出してフォロワーを買っているのだなとすぐにわかる。いやはや。

もうひとつわかるのは、フォロワーの影響力は必ずしもフォロワーの数とは比例しないことだ。自分の本の体験でも、ポストしていただいたときに、同じ何万人とフォロワーがいる人でも、売上への影響ががっつりあるときと、まったく数字に反映されないことがあるのが不思議である。そういえばTwitterの黎明期に「何人にフォロワーされるかより、誰にフォローされるかのほうが大事」と言われていたなあ。そして最近アメリカでは、企業からお金をもらって何かをポストするときはその旨を明記することが義務付けられるようになった。こうなると、実際、インフルエンサーの影響力が以前ほど単純に測れなくなってきた。いやはや。

備忘録:タブーについて話すときがきた。インフルエンサーはもはや何にもインフルエンスしない(Medium, Elinor Cohen)

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Yumiko Sakuma