Day 216:快楽とモラル

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インテンスな旅から帰ってきてすっかりフヌケのようになり家を出られなかった。疲れてたんだ、と自分に言い訳を与えてダラダラする。先週から読み始めた「あれよ星屑」のこれまで出ている分をフィニッシュした。終戦直後の東京、生き残った人々がたくましく生きる姿が描かれているのだが、この時代の日本人たちはきっと快楽に寛容だったのだろうなと想像する。それまで確固として存在していた社会構造が急に崩壊したらそうならざるをえないのだろう。

昔、日本で作られるAVや風俗の業態を他の国と比べたりして、日本は快楽に寛容だと思っていた。私が留学したコネティカット州では、教会に行くべき日曜日にはお酒すら買えなくて、快楽の前にはいつも教会が立ちはだかっているのだと感じていた。もちろん裏の構造がしっかりあるから、日曜日の飲酒も、売春も影ではしっかり行われているわけだけれど。

日本はいつの間にこんなに不寛容になったのだろう。物質的な豊かさとともに、人間の欲望からは非現実的な厳しいモラルを自らに課してしまったのだろうか。どうして、自分の子供が犯罪を犯したことで親が罰せられたり、謝罪する羽目になったりするのだろう。どうして不倫が発覚した人たちが、公に謝罪しなければいけないのだろう。どうして遠くの他人がしたことに、そんなに腹が立つのだろう。本当によくわからない。そんなことを考えながら読んだ。他人の悪さや不貞に腹を立てられるのは平和だからだ。

ちなみにかの国では、大統領がポルノ・スターと肉体関係を持ったとか、持たないとか、そんなことが局部的にニュースになっている。大統領は嫌いですけど、やっててもやってなくてもどうでもいいです。

備忘録:なぜポルノ・スター・スキャンダルがトランプに影響を及ぼしていないか(Seattle Times)

Yumiko Sakuma