Day 236:モニカ・ルインスキーと#metoo

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週末、パッツィ・クラインとかタミー・ウィネットとか50年代、60年代の女性ボーカリストの曲をかけていて気がついたのだが、昔の曲は男性優位主義というか、今聞くと、昔の女性は大変だったのねえとつくづく。男性が書いた曲を歌わされていたこともあるだろうし、女性たちも売れるもの、男性に褒められるものを書いていたということもあるだろう。そしてきっとそれはつい最近まで、そして今も続いている。長いこと、女性ポップの大半に共感できなかったことは、こういうこともあったのかもしれない。最近、勢いのある女性ボーカリストの曲を聞いていると、怒りや痛みに正直な感じに急に説得力を感じている。

#metooのムーブメントを見ていて、女性たち自身もまた、学ぶことが求められているのだなと思う。仕事の現場で、許していいこと、ダメなこと、仕事に対する姿勢、戦い方、あげたらキリがないけれど、新しいルールのなかでどうやって生きていくのか、私たちひとりひとりが考えないといけないのだと。

かつてホワイト・ハウスのインターンとして24歳のときに、ビル・クリントンと「不適切な関係」を持ったことが問題になり、大統領を引きずり降ろそうとする共和党とそれに抵抗する大統領と民主党の間に挟まれた悲劇のモニカ・ルインスキーが、バニティ・フェアにエッセイを寄稿している。去年、レストランで捜査官のケン・スターにばったり会ったこと、事件以来やってきたトラウマの治療のこと、#metooに救われたこと、そして今、自分自身もまた起きたことを見直していること・・・ 

ちなみにモニカ・ルインスキーの事件は、私が新聞社の支局で丁稚のようなことをしていた社会人1年目に起きた。プリントアウトすると5センチくらいになる書類を読んで、ちょめちょめする場面にハイライトを入れた覚えがある。今まで気が付かなかったのだけれど、同じ年で、誕生日も近い。当時の自分がどれだけ子供だったかを思い出し、よくもあんなことが24歳の女子に起きたなとしみじみ思う。世界で一番パワフルな男に「クラッシュ」を持ってしまった軽率な女子だったというだけで、アメリカ中から、そして世界中から批判とそしりと揶揄と中傷を受けた。そしてそれから20年間、起きたこととの記憶とともに生きてきた。すごいことである。モニカが事件から20年前に書いたエッセイには、女性たちも学ばなければいけないことがたくさん書かれていた。

ところで事件から20年が経つ今、CNNが、当時の陪審員の調査の内容で公になっていない書類の公表を、法廷で求めていて、それについてビル・クリントンが申し立てをするという。いやはや。

備忘録:モニカ・ルインスキー「ガス燈の家」から#metooの時代に登場(Vanity Fair)

 

 

Yumiko Sakuma