Day 231:年をとること

冬のさなかに急に暖かい日がやってきたので移動はフェリーと自転車。ここのところの運動不足で体が鈍っている。

フロリダ州の学校銃乱射事件が起きてから、銃規制を求める運動が再燃している。今回は、若い高校生たちが主導している。頼もしいと思うとともにまだ顔に幼さを残す子供たちがこんなことをしなければならない時代になってしまったかと思うと暗澹とした気持ちになる。早速、右派からは子供たちを「クライシス・アクター」などと呼ぶ声が上がっていてびっくりする。そして、フロリダ州議会の下院は、ダグラス高校の子供たちが見ている前で、Assault Weapons(攻撃用武器)を禁止する法案を否決した。この子たちの姿を見て「糞ガキ」とか「演技しやがって」というふうに見えるとはつくづく理解できない。

40代も半ばになって、「どんなふうに年を取りたいか」を考える機会が増えた。出かける先で、「自分がけっこう年上」というシチュエーションが増えるから。今生き生きしている若い子たちがやっていることからインスピレーションを受けることも多いし、何か一緒にやるのも楽しい。未来は下の世代が作っていくのだといつも思う。自分より若い人をガキ扱いしたり、軽蔑する大人にだけはなりたくない。

WIREDの編集長を退任したばかりの若林恵さんの「おっさんvs世界」というインタビューを読んだ(聞き手は浜田敬子さん)。わかさん(と呼んでいる)と知り合ったときは、お互いESQUIREという雑誌に寄稿するフリーライターだった。縛られたくない症候群の仲間だと思っていたので、WIREDの編集長になったときには驚いた。以来、たくさんおもしろい企画を一緒にやらせてもらった(マリファナを解禁したコロラドの取材をOKしてくれたのもわかさんだった)。本人も言っているように気が短いし、大人気ないところもあるので、大人げない同士のシンパシーもあったから、わかさんが作るWIREDを読めなくなってしまうことは悲しく思ったけれど、辞めると決まったときも驚かなかった。

故グレン・オブライアンは「年齢は重要視されすぎだ」といつも違う世代の人たちと交わっていた。自分もそういう大人になりたい、いつまでも文化の最前線を追いかけていきたいと思っていたけれど、最近、それにも限界があるのだと感じている。だから、このインタビューはけっこう心に響いた。とりあえず、世の中を変えようとする若い人たちを応援する大人になりたい、が当面の目標にしよう。

備忘録:おっさんvs世界:なぜおっさんは世界から「敵」と見なされるのか(Business Insider)

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Yumiko Sakuma