Day 230:ファストファッションに死を

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夕方、山から降りて、東京からやってきた大好きなカップルと、メキシカンのベジタリアン・レストランに行った。昼間は、ヒップな生活革命の続編(まだ名前未定)を書いていたのだが、急にずっと前から見ようと思いながら見ていなかったドキュメンタリー作品「The True Cost」(ザ・トゥルー・コスト)を思い出して、おさらいのために見ることにした。ファストファッションをテーマにしたドキュメンタリーは少なくないけれど、それぞれアングルが違うのでそのたびに新しいことを学ぶ。ファッションの民主化という名のもとに「安い」がプライオリティになって、ファッション業界の力関係を変えtあはいいが、安さを追求するあまり、途上国の労働者を安価な賃金で、危険な環境で働かせる結果になっている。2013年には1000人以上の死者を出したバングラデッシュのラマ・プラザ事件をはじめ、散々死者や負傷者を出している上に、水路に汚染物質を垂れ流したり、畑に防腐剤を撒き散らしたりしているので、土壌を汚染して、生産地の周辺地域ではがんや精神病などの健康被害がすでに出ている。そして莫大な量の商品が、毎年、埋立地に運ばれていき、ゴミの山となっていく。あなたが「安い」「かわいい」思ったものを買うという行為は、すべてこういうことに加担している。今は、どこか遠くの世界のストーリーかもしれない。けれど、こういうことがめぐりめぐって、最終的には文明を傷つける結果になる。ファストファッションが売れれば売れるほど、労働者は圧迫され、土壌は汚染され、彼らだけが利益を上げていく。こういう仕組みを知ってもそこに自分のお金を遣いたいだろうか? 何度も言われてきたことではある。が、思う以上にまだファストファッションを買っている人は思うよりいるのだ。だから何度でもいいたい。彼らがこの勢いで物を作り続けるのは売れるからである。だからファストファッションで買い物をしている人はこの映画を見てほしい(日本のオフィシャルサイト)。買えなくなるから。

映画が公開されたのは2015年だけど、そのあと、さすがにアメリカでもファストファッション離れが始まっている。しかし、そのついでにファッション離れも始まってしまった。これからどうなっていくのだろうか。

備忘録:ファストファッションは死に向かっているか。H&Mが売上減で一部店舗閉鎖(Fast Company)

告知:アメリカの銃問題いついて現代オンラインに寄稿しました。

Yumiko Sakuma