Day 224:エグルストンと南部の風景

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メトロポリタン美術館で始まったLos Alamos, William Eggelstonの内覧に行き、取材を2軒やって、エディター二人と会い、夜は出産のために日本に帰るアシスタントのエミーちゃんのお別れ会をした。時は確実に流れているのだなあ。

エグルストンのショーは、新規でメットに寄贈された、1965年から1974年にかけてエグルストンが、友人のウォルター・ホップス(キュレーター)、そしてデニス・ホッパーとしたロード・トリップで撮ったシリーズを見せるもので、写真のほとんどは南部のミシシッピ・デルタと呼ばれる地域で撮ったものだけれど、原子爆弾の開発が行われたニューメキシコの街にちなんで名付けられている。

エグルストンは今もテネシー州メンフィスに住んでいる。展覧会では「まだ南部でやることがある」という発言が紹介されていた。南部の田舎を旅したことが何度かあるけれど、南部の田舎道は写真の題材にあふれている。60〜70年代にエグルストンが見たような風景が、まだいろんなところに残っている。それは、北部のようにどんどん資金が流れてこないし、人口も開発も少ないから、時間が止まったように変わらない場所がある。だから南部の風景を見ると、いつも少しだけ切なくなる。

ちなみにエグルストンは、ひとつの題材につき、1度しかシャッターを切らないという規律を自分に課しているという。すごいことである。そしてエグルストンにはピアノを弾くという一面もある。そういうことについて、今年に入ってからNPRの長いインタビューに応えていた。

備忘録:エグルストンの音楽、写真撮同様、曖昧さを糧に(NPR)

Yumiko Sakuma