Day 221:銃とハンティング

アップステートの林の中で原稿を書いている。夕方、ときどき銃声が聞こえてきて、そのたびにドキっとする。猟をしているのだと頭でわかっていても、体が先に不快感を感じる気がする。そもそも1月末でハンティング・シーズンは終わったはずなのに。

ここへくる途中で聞いたポッドキャストで、ルイジアナ州でニセの銃を学校に持っていくことを禁止する州法が提案されたけれど、自衛権(憲法修正条項第2条)で銃を持つ権利を強く信じる保守層の反対にあって通らなかった、というニュースを知った。きっかけは学生が学校に巧妙なニセの銃を持ってきて、警官に向けるという事件が起きたこと。本物の銃は学校では禁止されているけれど、ニセの銃は禁止されていない。ニセといっても巧妙だし、危ないということになって、共和党の州議員が法案を提出した。くだんの州議員は、修正条項第二条の強い信奉者で、女性だけれどいつも銃を持っている。"I am always packing"「いつも武装しているのよ」という発言が紹介されていた。その彼女が、銃を持つ権利を守ろうとするパワフルなロビイストや保守派に叩かれて、法案を断念した、というストーリーであった。ニセの銃を禁止する法案を通そうとして「銃を取り上げようとしてるんだろう」と叩かれる、、、アメリカの今を象徴するバカバカしいエピソードである。この国の分断の核には、銃規制問題と中絶がある。保守派もリベラルも、その二つのトピックのことになるとすぐ感情的になるので、それ以上進まない。

そしてニューヨーク市から1時間半でこられるこの家の周りにも、銃を持つ権利を強く信じている人たちがいる。ハンターである。ちなみにNY州では、共和党議員が提出した法案が通って、ハンティング免許資格の最低年齢を14歳から12歳に下げるそうである。ニューヨーク市を出るとかなりカルチャーが変わるのである。

備忘録:ニューヨーク州、ハンティング免許資格の最低年齢引き下げへ(MPNnow.com)

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Yumiko Sakuma