Day 189:Time's Upとオプラ

いよいよ仕事がじゃかじゃかと始まり、打ち合わせをしたり、取材を受けたりしているうちにあっという間に1日が終わってしまった。今回の帰国は平日が少ないので焦るなあ。そして夜はファッション業界の心の友たちと。

やっぱりここでも#metoo が話題になった。先日のGolden Globes賞で、#metoo ムーブメントへの団結を示すために黒を着ることを呼びかけるムーブメントがあったこと。「Time's Up」というフレーズを目にした人も多いと思う。である。Time's Upとは、「時間が終わった」の意。「Time’s up on silence. Time’s up on waiting. Time’s up on tolerating discrimination, harassment and abuse」つまりセクハラをしてきた人たち、女性やLGBT+人口に理不尽な権力を振りかざしてきた人たち、まわりの悪行を見て見ぬふりをしてきた人たちが「君たちの時代は終わったよ」と言われているのである。ちなみに誰が黒を着なかったはばっちり見られているし、Time's Upへの支持をソーシャルなどで表明している人たちの行状も厳しく精査されている。セクハラ容疑を否定してきたセレブに「いいね」をつけていたり、黒を着ていてもそれがドルチェ&ガッバーナだったりするツッコミを受ける。

Golden Globesが放映されているときに、私のインスタのタイムラインがオプラ・ウィンフリーの写真と#oprah2020 (2020年の大統領選にオプラを)で埋まった瞬間があった。みんなが反応していたスピーチはあとで見た。シングルマザーの元に生まれ、祖母と母に育てられたが、複数の親戚から性的虐待を受けた経験もあり、黒人でしかも女性という大きなハンデを背負いながら、アメリカでもっともパワフルな女性のひとりにまでなったオプラは、活動の場所がおもにテレビだからか、日本では驚くほど知名度が低い。これまでも政治の世界に!というラブコールはあったけれど、本人がその意思がないことを表明してきたのが、今、真剣に考えているという節もある。オプラについてはネットで見られる短編のドキュメンタリーなどもけっこうあるので見てみてください。

ところで昨日、編集者男子が「日本の男性たちは#metoo にシーンとしていますよね」と言っていた。セクハラなどと無縁の人たちでも、多くのストレート男子は、#metooを見て目をそむけたくなってしまうのかもしれない。ひとつ考えたのは、もしかして「男性社会vs女性」という構図に見えてしまっているのかもしれない、ということだ。でもそれは違う。Golden Globesでたくさんの男たちがSolidarity(団結)の意思を表明していたことを見てほしい。そんな話をしているときに、心の友ゲイ男子「まだ気が付かないでこれまでのやり方にしがみついている人たちと、新しいやり方でやっていきたい人と、どっちとやっていきたいかってことだよね」が言っていた。そうなのだ。賢い人たちはどっちに参加するべきなのかわかっている。そして誰が旧体制にしがみついているかということも。

備忘録:オプラが大統領選出馬を「積極的に考えている」と情報筋(CNN Media)

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Yumiko Sakuma