Day 208:グラミー賞とその後の炎上

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IZAKAYAでアーミッシュが作った日用品を見せてもらい、その足で山に向かった。なんだか疲れてたのか、食事をしたあとダウンしてしまい、ベッドのなかでうとうとしながらグラミーズを見た。ところどころ寝てしまったのだけれど、ドラマチックな瞬間には不思議と起きる。#metooや移民問題はもちろんのこと、自殺問題、警察による暴力、銃乱射事件とたくさんの社会問題がつまったグラミー賞授賞式、ヒラリー・クリントンに「Fire and Fury」の一節を読ませたりするところなんて、さすが、と思うわけだが、こういいうのを一番見てほしいあちら側の人たちは見ないのだよなあ。それでも、時代にがっつり表現で返すところがアメリカだと思う。ポップカルチャーを通じて、今のアメリカを学ぶ教材としてぜひ使ってほしい。

見どころはたくさんあったけれど、やっぱりいちばん迫力があったのは(個人的に)ケンドリック・ルマーとケシャのパフォーマンスだったと思う。特にジャネル・モネイのパワフルなTime's Upのスピーチのあと、シンディ・ローパー、ジュリア・マイケルズ以下、たくさんの女性ヴォーカリストを率いた、ケシャによる「Praying」のパフォーマンスが圧巻だった。その前後の政治的なスピーチやらいろいろも含め見たあとに、冷静な自分が、こういう政治的団結の夜のあとは必ずどこかが燃えだすんだよなあ、と思った。

知っている人も多いと思うけれど、ケシャは2014年にプロデューサーのドクター・ルークを、セクハラや言葉と物理的な暴力などで訴え、その後、泥沼の法廷合戦が続いたにもかかわらず、セクハラ関係の訴えも、ソニーとその傘下にあったDr. LukeのレーベルKemosabeとの契約を破棄してほしいとの訴えも認められなかった。このあたりの経緯はかなり複雑なので詳しくはこちらを。ソニーとKemosabeの契約は去年失効して、Dr. LukeもCEO職を外れているのだが、契約上、ケシャはまだKemosabeから2枚アルバムを出さないといけないらしい。というわけで、グラミー後にSONY Music Globalがケシャの写真とともにした「No words. All love.」というツイートが、お前がいうなとめらめらと燃えた。事件の真相はどうであれ、これまでこういう事件の当事者だったり、看過していた人たちは余計な祝福のツイートなど打たずに、静かにしているが一番ですよ。静かにしていてもコールアウトされちゃうかもだけど。

備忘録:ケシャのパワフルなパフォーマンスを祝福したレーベルに人々が怒っている理由(Insider)

 

Yumiko Sakuma