Day 204:ファッションと人種問題

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LAからやってきた心の友ジャディーンとともにネペンテスのパーティに行き、そこで会った友達とラーメンを食べ、キンフォークに寄って帰途に着くところで、近所のバーをのぞいたら、古い友達がいたのでそこでさらに飲んだ。かつてはしょっちゅうハングアウトしていたのに、彼が引っ越したり、子供を持ったりして、ずいぶんご無沙汰していた。うれしいサプライズが続く今日この頃。

今日の大ネタと言えば、ロシア人デザイナーのウリヤナ・セルギエンコがミロスラヴァ・デュマに送った招待状に手書きで「To my n*ggas in Paris,」と入っていたのを、デュマがインスタのストーリーにアップして、炎上した事件である。カニエ・ウェストの曲のリファレンスのつもりだったようだけれど、セルギエンコの「謝罪」ポストに、「we call each other the N word sometimes when we want to believe that we are just as cool as these guys who sing it」(この言葉を歌う彼らと同じくらいクールだと信じたくて、ときどきお互いのことをNワードで呼び合っている)などと書いたもんだから、さらに炎上した。つい最近、H&Mが黒人の子供モデルに「Coolest Monkey in the World」と書かれたフーディを着せたことが大騒ぎになっていたタイミングで、書いたほうも、ポストしたほうも馬鹿である。ミラ・デュマは自分が作った会社のひとつの役員職から解任され、2012年にファッション業界のトランスジェンダーについてした発言が再浮上して、さらに公開処刑にあっている。(黒人以外の人間がなぜNワードを使ってはいけないかについては説明する元気がないので、わからない人は調べてくだされ)。

思えば圧倒的に白人が強いファッションの世界において、黒人文化の扱いや無神経な発言は、これまでも問題になることがありつつも、やっぱり治外法権的な部分もあったと思うけれど、2018年の世界では何かがシフトした気がする。時代のコンテキストを読めない人間は、容赦なく公開処刑にあう。ふたりの対応を見ていて、そのへんの機微をわかっていない感じに少し気の毒な気持ちにもなりかけるのだが、騒ぎにならなければ、人種問題は改善しないということなのだ。

備忘録:ミロスラヴァ・デュマとウリヤナ・セルギエンコのカジュアルなレイシズムは、ファッションにおける多様性の必要性を強調する(Glamour)

告知:Wired はじまりの場所。vol. 5「音楽の聖域を作るコミュニティ」

Yumiko Sakuma