Day 182:米政治の異常事態

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私が寝落ちしたあとの<朝まで生テレビ>が白熱したようで何やら大騒ぎになっているようである。村本大輔さんの発言が炎上しているようだけれど、知識人にとっては「前提」や「常識」でも、わかっていない存在する人がいるというのは村本さんの言うとおりで、それが「無知」ということになるにしても、議論の起爆剤になるのであれば悪いことばかりではないと思う。

起きていた時間に見たことで、ひとつ覚えているのは、村本さんが、先日発表された「もっとも尊敬される(most admired)男性」ランキングで、1位のオバマ前大統領に次いで、トランプ大統領だったことをあげて、トランプ大統領は「メディアが描くほど悪いのか」(要約)というようなことを言っていたことである。

アメリカに暮らしていると、選挙のシステム上、今の状況になってしまったことは受け入れざるをえないとはいえ、今の状態が「異常」であるということは日常的に感じている。けれど現政権がどれだけダメか、ということをわかりやすい言葉で説得力をもって伝えるのは意外に難しい。と、考えていたら、今の異常性を象徴する事象をひとつ思いついた。それは、トランプ政権の政策やスタイルについていけなくて、年末の時点で、次の選挙に出馬をせずに引退することを表明していた議員がどんどん出てきたということである。セクハラ関連の理由で引退する人もいると、上院下院あわせて17人もいるということである。そして2日には、共和党の古参のひとりでトランプに近いユタ州のハッチ上院議員も引退を発表した。古典的な共和党の価値観と、現政権の価値観が決定的にズレているのだ。共和党のアイデンティティ・クライシスは深刻である。

かといって民主党が順調かというとそうでもなくて、ヒラリー・クリントンに多額の献金をしていたハーヴェイ・ワインスタインがバーニー・サンダースの#blacklivesmatter 運動を黙らせるように言っていたニュースとか、民主党に献金する大物弁護士グロリア・アルレッド(セクハラ訴訟の顔のような存在である)が、#metoo 運動を政治的に使おうとしているというニュースとかを読んで、げんなりしている。

どっちもどっち、という気持ちは否めないし、政治と民意の隔離の大きさにはがっかりするけれど、ドラマ性が高いのは事実である。いずれにしても今年11月の中間選挙に向けて、これからずっとそわそわるることになりそうである。

備忘録:2018年に議会から引退する共和党議員

 

Yumiko Sakuma