Day 65:アフリカのこと

WIRED JAPANの最新号が届いた。アフリカ特集である。郵便箱を開けて、これを発見した瞬間に「勇気があるな」と思った。日本で、アフリカの現状に興味がある人がどれだけいるだろうか?と。

けれど、実際に、今、アフリカのことを考えたほうがいい、と思っているのは、WIRED JAPANだけではない。最近のGQスタイルでもdiploがアフリカに行く、というフィーチャーをやっていた。つい先日、数年前までコンデナスト本社の花形エディターだったけれど、その後業界を離れた友人とコーヒーを飲んだときに、「雑誌の業界で、今、大きなものを動かすことはできないから未練はないけれど、あれを見たときに久しぶりに心が踊った」と、話題になっていたのだ。

自分が、そしてアメリカ社会全般がアフリカについて知ることはあまりに少ない。ケニアだろうと、ナイジェリアだろうと、南アフリカだろうと、だいたい「アフリカ」と一緒くたになってしまうし、アメリカには「ブラック」カルチャーがあるから、どうしても影が薄くなってしまう。けれど、私自身も、アフリカのことをもっと知りたい、と思わされることが、ここしばらくの間に何度かあった。

ひとつは、友人の福永壮志くんが「リベリアの白い血」という映画を発表したこと(今ちょうど日本で公開中)。リベリアで労働条件が過酷なゴム農園で働く労働者がニューヨークを目指すという筋書きの作品である。撮影監督の村上涼くんが撮影の途中に亡くなったという背景もあるし、自分に親(ちか)しい人が何人も関わっていることもあって思い入れも強い。そして、もうひとつは、テジュ・コールの「オープン・シティ」という本の書評を、HANAKOのために書いたこと(まだ出ていません)。このふたつの経験が、アフリカのことをもっと知りたい、と思うきっかけになった。この2作品の共通項は、その状況設定の性質上、キャッチーに料理することがとても難しいこと、けれどそれを差し引いてもあまりあるパワフルで、パーソナルなストーリーだということだ。

実は、リベリアの白い血」を応援したくて何かを書こうと思っていたのだが、日本のオーディエンスに向けて、どう言えばこの作品の良さをわかってもらえるかを考えあぐねてしまって、時間が経ってしまった。でも、よくよく考えてみたら、何かを知りたい、と思うきっかけに、個人的なストーリーほど力を発揮するほどものはないのだ。作品に触れることで、何かが得られるとか、そういう問題じゃなく、絶対心を動かされるはずだから、という以外、私に言えることはないのかもな、と。というわけで、まだ間に合う人にはぜひ見てほしいと思う。

とりあえず、今日は、アフリカに行こうという目標ができた。

備忘録:中国はこうやってアフリカの将来を変えている

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Yumiko Sakuma