Day 72:ファッション・アクティビズム

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Slow Factoryというブランドをやっているセリーヌという友達が、デニムのラインをローンチするというので、イベントの趣旨を理解しないまま出かけてみたら、かなり大掛かりなファッション・アクティビズム系のイベントの一部ということだったらしい。会場の壁のいたるところに、中国の工場の労働環境やファッションによる環境汚染などについてのファクトが書いてある。ファッションの世界で、サステイナブリティやアクティビズムをプッシュするのはけっこう難しい。サステイナブル系のブランドは、趣旨は素敵でもデザインがいまひとつなことが多いし、そもそもその存在自体に矛盾があることも否定できない。とはいえ、世の中の消費者の圧倒的大多数は、自分が手にする商品がどこでどんな素材を使って、どうやって作られているのかを考えもしないだろうから、こういう啓蒙が無意味だともいえない。昨日のイベントも、デザインがいまひとつなブランドも多かった。でもセリーヌのデニム・コレクションが、彼女らしいスタイルになっていたことを確認できたこと、そして気になっていたアーティストのデモを目の当たりにできたので、個人的には収穫があった。

セリーヌはファッションという表現を通して、いろんな形のアクティビズムを推進している。必ず利益の一部は、コレクションに応じて、環境団体や難民支援団体、最近ではACLUなどに寄付しているし、啓蒙活動にも余念がない。そんな彼女のポストには、だいたいの場合、たくさんのハッシュタグがついている。今回のイベントのハッシュタグは「Wearyourvalues」だった。自分の価値観を衣類で表現しよう、ということだ。

個人的には、ここしばらく、下着や靴といったものを除いたら、友達が作るものかヴィンテージしか買わない、というチャレンジをしている。簡単ではないけれど、これだけモノがあふれるなか、それ以外のものは買わないと決めたらすっきりしてラクになった。昨日のイベントでは「実行に移せる変革」と、個人ができることをリストにしたポストカードが配られていた。その一番トップには「何を買っているのか、そして自分の購買行為がシステム全体に及ぼす影響を理解すること」と書いてあった。誰にでも実行できる第一歩である。

備忘録:なぜファッションは突然アクティビズムに関心を示しているのか?

Yumiko Sakuma