Day 97:ハリウッドのシスターフッド

ミニ・ツアーの日程も新潟のイベント(13日)を残してすべて消化し、この日はオフを決め込んでのんびりした。夕方、ブレックファスト・クラブで女友達とお茶をし、ほぼ隣のゴールデン・ブラウンで豆腐とゴボウのバーガーを食べた(のんびりしたついでに写真を撮り忘れた)。

朝、読んだ、ハーヴェイ・ワインスタインが兄ボブとともに議長を務めていた自分の会社から解雇された、というニュースのことを考えていた。ニューヨーク・タイムズ紙が、ワインスタインの長年にわたるセクハラについての暴露記事を出したのが10月5日。以来、この問題は、連日、トップニュースを飾っていた。

ワインスタインは、「パルプ・フィクション」や「グッドウィル・ハンティング」などの多数の素晴らしい映画をこの世に送り出した凄腕のプロデューサーで、この件が明らかになってから、過去のオスカーのスピーチのなかで、神より頻繁に感謝された、などの分析記事まで出ている。

HBOのドラマ「Entrouge」などで描かれたワインスタインの下品なキャラクターを見ても、女優や女性スタッフを呼びつけて全裸または半裸で待っていた、などの醜いセクハラをしていたこともまったく驚きではないのだが、驚くのは、こうしたことがこれまで問題にならなかったことである。しかも、アシュリー・ジャッドのような女優も対象になっていたらしく、今になってたくさんの女性たちが名乗り出てきている。

ワインスタインは、マイケル・ムーアの映画のプロデューサーでもあったし、民主党のドナーとして、ヒラリー・クリントンをはじめとする民主党議員に多大な寄付をしてきた人だ。少し前に、FOXニュースのスター・キャスター、ビル・オライリーのセクハラが明らかになって、最終的には仕事を失ったこともあり、保守派サイドからは、「オライリーを叩いたように、ワインスタインを叩けよ」というプレッシャーがある。そしてワインスタインから献金を受けていた民主党議員の多くが、受け取った額と同じ額を、チャリティに寄付している。

ハリウッドでもっともパワフルな人間のひとりによるセクハラが長らく看過されてきたことには驚きであるが、いろいろ読んでいると、女性たちは、ワインスタインに呼ばれると、複数人数で訪ねるなどの対策をとったりしていたようだ。誰かが名乗り出てくれることを待っていたのかもしれない。そして最初の暴露記事が出てからは、たくさんの女優たちが、名乗り出た人たちへのサポートを表明している。こういうのもシスターフッドなのである。

備忘録:ハリウッド女優から告発した女性たちへ「信じます」

Yumiko Sakuma