Day 100:女子祭りと多様性

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大学時代からの盟友で慶応大学のビジネススクールで教えている山本晶とランチをしたあとに、写真家の花代ちゃんを、スタジオ(「はなスタ」)に訪ねた。東京のど真ん中なのに、唱和っぽい場所に住んでいた花ちゃんのスタジオも、こんな場所、東京にあるのか?という日本家屋のなかにあった。花ちゃんにはもうすぐ21歳になる点子という娘がいて、花ちゃんの淹れてくれたお茶を飲みながら、20年という時の流れについて考える。私がニューヨークで暮らしはじめての20年の大半の時間を、花ちゃんは表現活動をしながら、子育てしていたのだなあ。花ちゃんはもうすぐ中野にお引っ越しをするのだという。「みんなが訪ねてきて、ガラガラって戸を開けるフネみたいなおばあちゃんになりたいの。日本の消え行くおばあちゃんに」。自分がどうやって年をとりたいか、イメージするって必要なのかもなあ。「ゆみちゃんも、日本に帰ってきたらいいのに」って、花ちゃんが言った。

夕方から、友達で作家のLilyとVogueのオフィスで対談した。1時間半、喋り倒した対談がどんな内容になるか楽しみである。夜は、高校時代からずっと友達の真木明子など数人で女子会をし、最後は、山本康一郎さんのはからいで、ほしよりこさんと猫目のママに合流して、深夜まで呑んだ。シスターフッドな1日だった。

今日会った女子たちの多くが、自分の看板を背負って活動している。みんな信じられないほど一生懸命働き、一生懸命生きている。考え方やスタイルが、世間の「常識」とは違うときもある。だからソーシャルやら何やらで、いろんなことを書かれたりする。それを読む人もいれば、読まない人もいる。自分の友達に書かれるコメントを見て、その心なさに衝撃を受けることがある。ばばあとかブスとかダサいとか、人格や肉体的なことを否定するヒドい言葉が連なっている。それを書くことで、何かすっきりするのだろうか。傷つけたいと思っているのだろうか。そんなことで傷つくぐらいなら、そもそも名前や顔をだして活動できない。でも人間だから、読んでダメージを受けることもある。

夜の最後、相当酔っ払っているときに、ほしさんが、歯茎の治療のために飲んだバイオガイアという錠剤の話をしてくれた(詳しい説明はここに書いてあった)。シンプルに言えば善玉菌を増やす効果があるのだが、それは体内の菌を多様化する、ということでもあるのだという。「自分のなかで、菌が多様化するという経験をして、多様性の強さを実感した」とほしさん。社会だって多様性が強くするのだ、と。けれど日本では、多様性はあまり大切にされていない。

アメリカでは、多様性を排除しようとする勢力がホワイトハウスまわりに蠢いていることはさておき、多様性を重んじるべき、という考えは浸透している。とはいえそれはあくまで建前で、シリコンバレーあたりでは、やっぱり多様性が遅れているという前提のもとに、多様性を担当する部署があったり、役員がいたりする。最近、アップルの多様性担当に就任されたデニス・ヤング・スミスという人が、黒人かつ女性でありながら、「12人の目の青い、ブロンドの白人男性がひとつの部屋にいても、彼らだって経験が違うのだから、多様になる」とか「多様性は、人生の経験だ」などと発言したことが、ちょっとしたざわつきを起こしている。

備忘録:シリコンバレーの多様性問題に、アップルの不可解な見解

 

Yumiko Sakuma