Day 99:赤いリップ

打ち合わせを兼ねて<香宮>でランチをし(リクエストすると作ってもらえるというパパイヤとキノコのスープが絶品だった)、夕方、中目黒のMountain Researchに小林節正さんを訪ね、そのあとスタイリストのまーみんこと坂本真澄が<Phigvel>に連れて行ってくれた。前から「絶対好きだと思う」と言われていたのだ。デザイナーの東野くんは、靴を浅草の工場で作っている。オーナーがいなくなってしまい、閉鎖の危機にさらされていたのを、東野くんと働いていた人たちで力を合わせて立て直し、今は、若い人たちを中心に靴を作っているのだという。こういう話が先日Loopwheeler で伺った鈴木さんの話とつながる。余った革がもったいないからと作り始めたキーケースがUSのGQに取り上げられて、思わぬヒット商品になったというエピソードも面白かった。

そのあと先日、トークでご一緒したメイクアップ・アーティストの早坂香須子さん、スタイリストの辻直子さんと合流した。二人とも「ピンヒールははかない」の力強いサポーターである。早坂さんが、「あまりに女性性と切り離されすぎてヤバい、そろそろ口紅くらいしようかな」という私のつぶやきに、赤いリップをプレゼントしてくれた。早速、口につけてみたら、私が苦手だった口紅の香料の匂いがまったくしない。「メイクを日常的にする女性は、口紅7本分を食べちゃってる。これは口に入れても大丈夫な成分でできているんだよ」と早坂さんが教えてくれたリップは、「ミネラル・ルージュ」という商品だった。私が7年くらい(いろいろ思い出したらたぶんそれくらい)遠ざかっている間に、リップも進化していたよ。

そもそも似合わないし、まずいし、面倒だし、と遠ざかっていたリップには、女性の気分を変える効果があるんだよな、と改めて思い出した。MOMAで最近始まったファッションの展示でも、赤いリップが展示されているのだという。ニューヨークに戻ったら見に行かなくっちゃ。

備忘録:なぜファッション展に赤いリップとスパンクスがふさわしいのか、ポーラ・アントネッリの弁

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Yumiko Sakuma